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ビジネスの基礎が生む力~日常業務の質と生産性を高める方法

ルバート代表の松上です。ルバートでは長年メンバーやマネージャーのビジネスコアスキルの向上が日々の業務の生産性と質のアップにつながり、ひいては組織のレベルアップにつながることを訴えてきました。そこで今回はビジネススキルの習得のポイントについて書いてみたいと思います。

ビジネススキル研修でのよくあるシーン

ビジネススキルの研修やトレーニングを実施していて感じることは、知識のインプットが中心になっていて、アウトプット(実践する)がおろそかになっているビジネスパーソンが多いということです。

研修の中では、とにかく基本の重要性をお伝えしています。例えば、「会議の冒頭に目的とアジェンダを設定しましょう」、「資料の冒頭にサマリーを入れましょう」というようなある程度ビジネススキルについて学んだことがある方なら知っていることです。研修でこのような基本をお伝えすると、「そんなの当たり前で、知っているよ。何かもっと違うこと教えてよ」という反応をされることが実はよくあります。

弊社の研修はコンサルタントのノウハウをベースにしているので、コンサルタントしか知らない何か特別なことを求めている方が非常に多いことをよく感じます。

コンサルタントのノウハウとは?

もちろんコンサルタントしか知らないテクニックはありますが、実はコンサルタントが実践する8割以上の大事な部分は本を読めば載っている、誰でも知っていることが中心なのです。コンサルタントにもし特別なテクニックがあるとすれば、それは「誰でも知っている凡事を徹底的に徹底していること」だと思います。

会議なら「冒頭に会議の目的を伝える」、「アジェンダを伝える」、「時間配分を伝える」、「論点を伝える」。資料なら「相手の興味・関心を考える」、「サマリーを入れる」、「スライドにメッセージを入れる」、など聞いたことがある方も多いと思います。これらをコンサルタントはおろそかにせずに真剣に徹底するのです。

そして、そんな「当たり前」を徹底して行うことが業務の効率性を高め、仕事の推進力を生みだします。実はコンサルタントのビジネススキルには頭の良さも必要ないし、何も変化球はないのです。

スポーツに例えるとわかりやすいと思います。サッカーで言うと基礎は「リフティングをやりましょう」、野球で言うと「素振りをきちんとやりましょう」だと思います。どんな一流スポーツ選手でもこの部分をおろそかにしている人はいないと思います。

リフティングや素振りをやらないのに、素晴らしいゴールを決められたり、ホームランを打てる人はいないと思います。ホームランをガンガン打つ大谷翔平選手は恐らく「当たり前」の基礎を徹底してできていると思います。

ビジネススキルを高めるには?

ここまででお気づきかと思いますが、ビジネススキルを高めるために必要なこと、それは当たり前のことを徹底して実践するということにつきます。私がコンサルティングで入った会社で業績が良い会社は総じて、基本のビジネススキルを徹底して実践していました。会議の冒頭できちんとアジェンダの整理や時間マネジメントが行われていました。一方で、問題のある会社はこの基本ができていないことが大変多かったです。

当たり前のことを実践することにはハードルがつきまといます。例えば定例会議のやり方を変えるのはマネージャーの許可が必要でしょうし、資料の凡事を徹底するためにはマネージャーがそれを理解していないといけません。そういう意味で会社としてビジネススキルの向上を目指されている場合はまずマネージャーがビジネススキルの基本を理解することが重要だと思います。

また、ボトムアップ式にビジネススキルのカルチャーを醸成する方法もあります。お客様で弊社の公開講座をメンバーが順番に受けていくという形でビジネススキルの共通理解を持ち、業務で徹底していくということを実践されている会社さんがあります。

2024年を迎え、新たな気持ちで仕事に取り組まれる方も多いと思います。組織の生産性を高めるために、組織でビジネススキル向上に取り組んでみませんか。