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資料作成講座のはじまり~当時を振り返る

ルバート代表の松上です。今回は、個人講座や法人研修で数千人が学んだ資料作成講座がどのように始まったかについて書いてみたいと思います。

資料作成講座が始まったのは約11年前の2010年11月、私がNGOに勤めていた頃でした。きっかけはNGOの仕事だけでは将来が不安なので、副業を始めよう、というすごく現実的な動機でした(笑)

ただ、コンサルティング会社にいた頃から資料作成スキル不足に悩んでいる人が多いことに気付いていました。お客様が作成した資料を修正しただけで、とても驚かれたり、喜ばれたりすることはプロジェクトの中で多々経験していましたので、恐らく資料作成スキルへのニーズはあるのではないかと感じていました。

そんな時に講座に興味を持ってくれたのが、very50という、当時色々とお世話になっていた菅谷さんが運営する教育NPOでした。「もしよかったら、うちで講座をやらない?」と声をかけてくださったのです。今思えば、このご縁がなかったらこの講座が世に出ることはなかったと思います。

そして第一回の講座が東京・大塚の雑居ビルの一室で実施されることになったのです。その名も「”自分”を魅せる技術〜戦略的プレゼン資料作成編〜」でした。当時は2時間×4回で1万9千円のコースでした。どれくらいの方が参加してくれるか大変不安でしたが、蓋を開けてみると6名の方が参加してくれました。全員20代で若手社会人4名、学生2名でした。


【当時の募集ウェブサイト(画像は第9回のもの)】

 

今と異なるのは、4回全てに毎回宿題があるという、受講生に手をかなり動かすことを求めているというところです。1回目は図解、2回目はグラフ、3回目はストーリーラインについての宿題へのフィードバックをして、最後に全員が自身のテーマを発表し、全体フィードバックするという、本気な受講生しかついてこられない内容でした。

 

11年前の資料の添削内容を見てみると、今とほとんど変わらない添削が行われています。こちらが第1回の図解の添削です。


 

そしてこちらがグラフの添削です。


 

実践的な学びとフィードバックで、受講生は大きくレベルアップし、講座の満足度も非常に高いものがありました。アンケートには、「プレゼンの具体的な良いところ、改善点を指摘してもらうことはなかったので、とても良い経験になった」「上級編があればぜひ受講したい。よりレベルアップしたい」といったコメントが残っています。

そして、すぐに2か月後の第2回の開催が決まりました。その後very50では2014年まで合計11回の資料作成講座を実施することになります。

very50での少人数での講座開催は、資料を通じたコミュニケーションスキルを向上したい方が多くいること、練習すればきちんとレベルアップすることを肌で感じる良い機会でした。

そして何より、資料作成のスキルアップが多くの人に喜びと自信をもたらし、資料作成だけでなく、他の業務にも好影響を与えることを実感する機会でした。最初は副業程度の気持ちで始めた講座でしたが、大きなインパクトを与えられることに私自身も大きな気づきを得たのでした。間違いなく、この時の経験が今のRubatoの研修の作り方や考え方の源流になっています。