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資料作成はマネジメントスキルを高める

ルバート代表の松上です。夏も本番ですが、皆さんはお元気に過ごされているでしょうか。このブログではポータブルスキルについて書くことが多いですが、今回はポータブルスキルの一つマネジメントスキルについて書いてみたいと思います。
 

マネジメントスキルにはどんな要素があると思われますか。色々な考え方があり、これが正解というものはないのですが、私が経験から重要だと思うのは以下のスキルです。
①分析力、②目標・計画策定力、③進捗把握力、④コミュニケーション力(説明力、理解力)

これら4つのスキルを高めるためには高い視座を持ち、俯瞰して物事を見ることが求められます。一方で、自身がマネージャーでないと、俯瞰して物事を見る機会はなかなかありません。現場レベルではどちらかというと目の前の仕事を確実に片付けることが求められるからです。

「一つか二つ上の役職の視点で仕事をしろ」とはよく言われますが、意識をしたところで実際にその視点を持てるかというと、なかなか難しいのではないかと思います。では、どうすればマネージャーの立場でない人がマネジメントスキルを身につけられるのでしょうか?

その一つの答えが「資料作成」だと私は考えます。資料作成を通して「一つか二つ上の役職」を疑似体験することでマネジメントスキルをレベルアップすることが可能になるのです。

上長から企画書や提案書、また報告資料の作成を依頼することがあると思います。その時はマネジメントスキルを上げるチャンスなのです。

コンサルティング会社では若手に提案書づくりを任せることが多いです。実際に私もコンサルタント1年目の時にお客様への提案書づくりをよく任されました。実は提案書には視座を高める複数の要素が含まれています。

まず、お客様の経営上の課題を考える必要があります(①分析力の向上)。次にお客様の課題をどのレベルまで改善することを目指すかを考え、そのためにどのようなプロジェクトの計画を立てれば良いかを考えます(②目標・計画策定力の向上)。そしてそれを提案書として完成するまでのプロセスを考え進捗管理する必要があります(③進捗把握力)。最後に、お客様の特性を想像し、どのように伝えれば良いかを考えます(④コミュニケーション力)。

私はお客様向けの提案書を複数作ることでマネージャーがどんな風に思考しているかを学んだように思います。

それ以外にもNGO時代にはイベントの企画書をよく作りました。イベントの場合もお客様を分析し、目標を立て、計画に落とし、そして実現するためにどのように進捗を管理していくかを考える必要があります。
 


 

もちろん資料作成以外の場面でマネジメントスキルを養う場面はあると思います。ただ、資料作成は「言語化する」という点で圧倒的にマネジメントスキル育成に有効だと感じます。思考が整理され、それに適切な言葉を自身で見つけることで資料に落とし込むことができます。ふんわりとした感覚では資料には落とせないのです。

もし皆さんがマネージャーを目指されているなら、提案書や企画書作りを買って出るのはいかがでしょうか。またもし、皆さんがマネージャーで、次のマネージャー育成に苦慮されているならば、自身の提案書や企画書作成を若手に任してみるのはいかがでしょうか。もちろん最初はうまくいかないと思いますが、何度も繰り返すことで確実にマネジメントスキルの向上が見られると思います。
 

最後に弊社セミナーを紹介させてください。マネジメントスキルの重要な二つの要素、目標・計画策定力、進捗把握力を向上するための「ワークプランニング研修」の無料体験セミナーを9月に実施します。もしご興味ある方がいればぜひご参加ください。(お申込み・詳細はこちら