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グローバルな時代には資料でコミュニケーションする

グローバル化が進むビジネスシーンにおいては、資料の重要性はますます高まっています。今回は私の経験を踏まえてお話ししたいと思います。

一時期、私は国際NGOでアフリカ・ザンビアや南アジア・バングラデシュでプロジェクトを行っていました。その際に現地のパートナーと頻繁に打合せを行っていましたが、お互いノンネイティブ同士で英語のコミュニケーションは誤解の連続でした。また、電話会議ですとその傾向はより顕著でした。

それを解決するために、資料をベースにしたコミュニケーションに変えました。つまり、電話会議の前には必ずパワーポイント資料を送り、電話ではそれを説明する。もし先方からコメントがあれば、パワーポイントにコメントを書き込んでもらう。この方法にすることで、劇的にコミュニケーションの効率が上がりました。また、こういった会議に特有の「言った、言わない」の問題が起きることも減りました。

これはノンネイティブだけでなく、ネイティブとのコミュニケーションにも有効です。言葉の優位性を活かしてまくし立ててくる相手に、「よくわからないので、資料をベースに話してくれるか、資料にコメントをしてくれ」と頼むと一気に相手の勢いが弱まります。拙い英語の資料でも構わないのです。資料の中で意味がわからない英語に対して相手が質問をしてくるようになったらこちらのペースです。

グローバル化に対応するために英語を必死に学んでいる人は多いと思います。もちろんその努力は大事ですし、私自身も英語を学び続けています。しかし、ノンネイティブの日本人がネイティブと対等にやり合うレベルに達するには莫大な時間と労力が必要です。

資料を有効活用することで、自分のペースに引き込み、コミュニケーションを円滑にすることが可能になるとすればこれを使わない手はないと思います。