ブログブログ

集中的、短期的な高負荷が大きな成長につながる

みなさんこんにちは。ルバート代表の松上です。前回は「外資系コンサルの一子相伝人材育成術」でコンサル流の人材育成術、特に細かいフィードバックの重要性について書きました。今回は人材育成において、どういう課題の取組み方が有効かについて書いてみたいと思います。

 

私は毎朝3km程度のジョギングを1年ほど続けています。一応スピードも計測しており、開始した時は6分/キロあたりのペースでした。なんとなく続けていれば勝手に速くなるのではないかと思っていたのですが、半年たってもスピードは全く速くならず、なぜなのだろうと不思議に感じていました。(今思うと当たり前なのですが)

 

その時にたまたま知り合いにインターバルトレーニングを教えてもらいました。つまり、速いスピードで高い負荷をかけ、そしてゆっくりのスピードで負荷を落とすことを繰り返して走るというトレーニング法です。早速このトレーニングを導入してみたところ、たった1か月で5分/キロを切るペースまでスピードが上がったのです。

 

結局、低い負荷でダラダラとジョギングをし続けてもスピードは上がらないという当たり前のことに気付いたのでした。

 

振り返ると仕事でも同じようなことが言えるのではないかと思います。私はコンサルタント1年目の頃、プロジェクトに入っても、そのプロジェクトが何を目指しているのかよくわからず、自分の仕事が何につながっているのかわからないという苦しい状態が続きました。

 

そんな時にビジネスデューディリジェンス(ビジネスDD)のプロジェクトに入ることになりました。

 

ビジネスDDは1か月ほどでその企業が将来生み出すキャッシュフロー予測をして、事業価値を算定するというものです。実はビジネスDDは顧客分析、事業の強みの分析、競合分析などを総合的に、短期間に行う必要があり、数あるコンサルのプロジェクトの中でも、大変に負荷が高いことで有名なテーマです。実際にこのプロジェクトの間は、私も平均睡眠時間が3時間を切るという働き方になりました。

 

ただ、このビジネスDDの仕事を二度ほど終えた時に、不思議なことが起こりました。ビジネスDDが終わって通常のプロジェクトに入ると、プロジェクトの見え方が大きく変わったのです。自分の視野が広がり、視座が高く、視界がクリアになっている感覚を持ったのです。自身の取り組んでいる業務がプロジェクト全体の目的とどうつながっているかがはっきりと見えるようになったのです。

 

もちろんその後の業務が楽になったわけではなかったですが、少なくともプロジェクトの全体像が見えるようになったというのは感動的な体験でした。今思うと、短期間で集中的にビジネスDDで高負荷のタスクを行ったことで、飛躍的に俯瞰するスキルが高まったのだと思います。

 

他にももっと身近な例で英語での経験があります。イギリスに留学したとはいえ、私は英語のリスニングが非常に苦手でした。そんな中でもNGOに所属していた頃、アフリカのザンビアで栄養改善のプロジェクトを行うことになりました。現地にも行きましたが、日本からザンビアの現地とスカイプで英語でやり取りをすることが多くありました。

 

しかしこの会議が曲者で、アフリカの強いアクセントの英語で、通信状態が悪く、ブチブチと通信が切れたり、雑音が入ったりで絶望的な環境でした。しかし、そんな状態で必死に聞き取りをしていると、リスニングが短期間で飛躍的に向上したのです。具体的には通常のビジネス英会話のリスニングが全く苦にならなくなったのです。

 

こうした経験を振り返ると、仕事でレベルアップするためには、低負荷で仕事を続けるより、絶対無理だと思うような高い負荷の内容に短期間に取り組むということは大変重要ではないかと感じます。

 

研修にも同じようなことがあると思います。とある法人のお客様では、新入社員への集中的なプログラムを実施しています。内容は弊社のビジネスドキュメンテーションの講座を短期間で20講座以上受けてもらい、個人指導まで行うという、短期集中型研修です。費用はかかるのですが、そのプログラムを終える頃には新入社員は中堅社員を超えるところまで思考と表現のスキルが見違えるほどレベルアップしています。こういった研修を行うと人間の潜在的な能力というのは本当にすごいものがあるなと感じます。

 

もし仕事で伸び悩みを感じられている方がいたら、短期間、例えば1か月でも良いので高負荷の仕事に取り組んでみるのはいかがでしょうか。もちろん働き方改革の中で長時間労働はなかなか許されないとは思いますが、限られた時間内で仕事の密度を飛躍的に高めるということは可能だと思います。

 

弊社としても短期的なレベルアップが可能になる集中的な講座や研修も取り組んでいきたいと思っています。ぜひご興味ある方のご意見をいただければと思います。