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Rubatoの2019年の振り返り「挑戦の一年」

2019年もあと残すところ数日となりました。あっという間の2019年でしたが、Rubatoにとっては激動の一年でした。

PowerPoint資料作成プロフェッショナルの大原則の出版】

2019年最初の大きなイベントとしては執筆に3年かけた「PowerPoint資料作成プロフェッショナルの大原則」(技術評論社)の1月20日の出版でした。500ページを超える大著にどれだけの人が読んでくれるのか不安でしたが、結果的に五刷を重ね、合計22,000部というこの種のビジネス書としては異例の部数となりました。リアルの講座だけでなく、多くの方にRubatoの提供する様々なノウハウを知っていただけたこと、これは大きかったと感じています。


 


Yahoo!ロッジでの出版記念セミナーの様子

【個人向け講座(実践編)の年間を通した開催】

講座の方を振り返ってみると、何より資料作成の学びの体系が完成したということが大きいと思います。資料作りは非常に多様な要素が含まれています。図解、グラフ、ストーリーライン、文章…これが資料作成は総合格闘技と言われる所以です。この図解、グラフ、ストーリーライン、操作といった要素をRubatoとして開発し、1年間にわたって提供し続けたこと、これが何より一番目の大きな成果だと思います。


実践編講座の様子

資料作成キャンプの毎月の開催】

そして、それらの講座を補完する形で演習の場として資料作成キャンプを年間通して実施できたこと、これも大きな成果だと思っています。昨年末からリニューアルして開催し始めた資料作成キャンプでしたが、当初は人数がなかなか集まらず一桁の人数での開催が続いていました。講師3名に対して生徒が6名など、参加者にとっては良いかもしれませんが、より多くの方に実践の場を提供したいという講師の想いには程遠い状況でした。それが徐々に人が集まり、20名の定員が常に埋まるようになってきました。特にリピートされる方がメキメキと実力をつけて、上達する様子が見れて、やはり継続は力だなと強く思うようになりました。


資料作成キャンプの様子

法人向け研修の拡大】

法人向けの研修では、新入社員研修、マーケティング部向け研修など、非常に幅広い層に対して資料作成研修を実施することができました。「働き方改革」の実施の流れで、生産性の向上は企業にとって急務となっています。一方で、具体的にどのように生産性を上げれば良いかわからない、ということが大きな問題になっています。

人事部としては残業時間の削減を各部署に呼びかける一方で、各部署は減らない業務量を前にどうすればよいのかわからない、結局管理職クラスが疲弊していくという状況が続いています。その中で、この資料作成研修が業務の質とスピードのどちらも向上させるものとして、導入が相次いだと思っています。仕事の内容を教えてもらっても、資料の作り方までは教わったことはないという方々からは、「20年前に学んでおけばよかった」という声が多数聞かれました。

東京大学山崎研究室との共同研究の開始】

研修に加えて、業務の効率化の未来を考えるという意味で、東京大学山崎研究室との共同研究を開始したことも本年の一つの大きな成果だと思います。資料作成を人力で行うだけではなく、ディープラーニングによってAIの力を利用してより効率的に行う。このような時代はもうすぐそこまでやってきています。山崎研究室との研究では、受講生の作成したスライドとそれを添削したものを利用してアルゴリズムを作っています。こちらの研究成果はまた来年にお披露目できるのではないかと思います。


東京大学との共同研究発表

弊社ではビジネスパーソンのスキルのサポートをしてきましたが、一方でスキルの目的である、「キャリア」をデザインするサポートをしたいと長年考えてきました。私は、多くの方が日々の業務に忙殺され、どのようなキャリアを歩むか、どのように人生を歩むかということをゆっくり考える機会が奪われていると考えています。また、従来型の日本型組織では会社を辞める人はどちらかというと異端者というような考え方が強く、会社を辞めた後のことを考えることはどちらかというとタブー視されてきたように感じます。

オンラインキャリアコーチング「me:Rise」の開始】

そこで立ち上げたのがキャリアコーチングサービス「me:Rise(ミライズ)」です。転職エージェントは企業と個人のマッチングを行いますが、me:Riseのキャリアコーチはその前段階で個人がどのようなキャリアの方向性を作っていくかを時間をかけて本人との対話の中で見つけていきます。私自身もNGOに勤めていた際にその後のキャリアを見失った時期があったのですが、その時に助けられたのがコーチングの手法でした。

日々の業務をこなすので精一杯で、自身で時間をとって、自身の判断軸や未来を考えるのが難しいという方には強制的に考える時間を作るということが大変有効です。既に多くのユーザーに利用していただいており、転職を決めた方、社内での部署異動を決められた方、副業を決められた方、様々なキャリアパスを描いていただいています。現在キャンペーン中でもありますので、ご興味ある方はお試しいただければと思います。(https://www.career-merise.jp/20191222/


me:Riseのキャリアコーチの皆さん

【Rubatoでの働き方の多様化】

Rubato社内の変化としては、フリーランス、副業、アルバイト、ボランティアなど様々な形で関わっていただく方が10名以上まで増え、新たな働き方のプラットフォームになってきました。普段は顔を合わせず、リモートで仕事を進めるわけですが、その際にどのようなコミュニケーションやツールを使えば円滑に進むかということを日々試行錯誤した一年でした。おかげさまでかなりのノウハウが蓄積された実感がありますが、今後も多様な働き方を促進することで、Rubato自体が「新たな働き方」「生産性の高い働き方」のモデルになっていけばと考えています。

【おわりに】

2019年を振り返るとRubatoが新たなことに挑戦し続けた「挑戦」の一年だったと感じています。そして試行錯誤の連続だったと思います。ただ、「楽しい挑戦」が多かったなということで、Rubatoにとっては実り多き一年だったと思います。

 

様々な挑戦をした2019年ですが、講座やme:Riseに参加いただいた皆さま、企業の担当の皆さま、そして、Rubatoの仲間としてオンにオフに関わってくださる皆さま、本業が忙しい中関わってくださる講師の皆さまのおかげで無事に終えられようとしています。一人ひとりの方にしっかりと感謝を伝えきれていないと思うのですが、この場を借りて御礼申し上げます。2019年はどうもありがとうございました。皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。