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【講師紹介】『資料作成と僕~大塚雄之』

ルバートが主催する資料作成講座の講師陣を紹介するシリーズ3回目として、大塚雄之をご紹介します。

 

米系外資系企総合化学メーカーにてアカウンティング、キャッシュマネジメント、組織再編、新規ビジネス開発、製品マーケティングに従事。

「資料作成能力の向上を通じて日本のGDPを向上させる」という熱い想いを持ち、様々な講座に登壇を続ける。留学時代の経験から資料作成を深く学ぶようになり、より良いコミュニケーションの方法を模索し日々研鑽を続けている。


 

財務からマーケティング職への異動を機に資料作成スキルの向上を考えるようになった

―――ルバートで資料作成講座の講師を受け持つようになったきっかけは何ですか

2017年の年末に、松上さんから喫茶店に呼び出されて「資料作成講座の講師興味はない?」と誘われたのがきっかけです(笑)

私の恩師が松上さんが新卒で就職したMonitor Groupの元日本支社長だったこと、そして3M時代に一緒に働いていた方がMonitor Group出身だったこともあり、Monitor Groupに不思議な縁を感じていました。また、2015年にこれまで経験してきた財務からマーケティングの仕事に異動したこともあり、人を動かすための資料作成スキルの更なる向上をしたいと考えていました。
これらのような経緯があり、2015年12月に「戦略的プレゼン資料作成講座 2日間集中講義」を受講しました。その後、受講生OBが資料作成講座の受講生が作成したスライドの添削を手伝う機会がありました。何度かお手伝いをしているうちに、松上さんから喫茶店で正式にオファーいただいたことを機に、新規講座の開発を手伝ったり、講師として講座を担当することになりました。

私が最初に担当した講座は「グラフ実践編」です。続いて、「ストーリーライン実践編」、「図解実践編1」、「ストーリーライン実践編」「入門編」を開発し、現在は「資料作成キャンプ」を含む8講座の講師を務めています。講師のお仕事は大変楽しく、とても意義深いものだと感じました。一方で、受講生から講師という立場に変わることで、教えることの難しさと責任感を感じました。しかし、人が変わる貴重な瞬間に立ち会うことができるので、非常にやりがいを感じます。資料作成が苦手だった人が色々な講座を受けることによって得意になった時、その方の表情が変わるのを目の当たりにしてきました。


 

言語の壁を資料作成で乗り越えた留学時代

―――もともと資料作成は得意でしたか

比較的得意な気持ちでいました。理系出身の私は、大学で周りの人から「どんな勉強をやっているの?」と聞かれた時に、難しい数式を伝えても伝わらないだろうと思い、ホワイトボードを使って抽象的に図解で表現するような学生でした。また、研究発表でもPowerPointを多用していたため、図解で自分が伝えたいことを表現する資料作成には馴染みがありました。

漠然とした日本に対する閉塞感と、将来はグローバルに日本の良さを広げたい、という思いからアメリカのビジネススクールに留学しました。一般に欧米のビジネススクールでは個人単位ではなくではなくグループ単位で課題を出されることがほとんどです。そして成績はそのグループ単位での課題の質により大きく影響を受けます。グループは基本的に有志で組まなくてはならず、一度“こいつは使えない”と周囲に思われてしまうと以後グループを組む際に相手にされなくなってしまい、結果としてパフォーマンスをなかなか上げられない者同士でグループを組まざるを得なくなってしまいます。

理系出身で自身のバックグラウンドがファイナンスだったため、数字を使用する科目では比較的容易にグループに貢献することができるため、よく周囲から声がかかったのですが、マーケティングやリーダーシップなどの授業でのグループ作りには特に苦戦しましたね。

また、グループを組めたとしてもそのようなクラスでは、なかなか周囲に貢献することができず非常に苦労をしました。当時はよく寮の部屋で悩み、眠れない日々が続きましたね。

留学当初、会計や統計の授業でよく一緒にグループを組んでいたアメリカの超名門、プリンストン大学出身の友人がいました。学校のプログラムが進み、次の学期の交渉の授業でも一緒にグループを組み、一緒に課題にとりかかったところ、彼はそれまでの授業とは違い、がっかりした目で自分を見ることが多かったです。

同じ言語で戦えばきっと勝てるのに、言語の壁がゆえにうまくコミュニケーションが取れず、自分自身のビジネス戦闘力が割り引かれてしまう、非常に歯がゆい気持ちの中でともに課題をすすめました。

学期終了後の彼をはじめとしたグループメンバーからのフィードバックは最悪でした。具体的には「書いている文章が分かりづらい」、「スライドが理解しづらい」など、散々な内容だったのです。

その際に、日本にいる頃には得意だと思っていた資料作成スキルもグローバルの視点で見ると突出したものではないことを実感しました。そのような中で、非ネイティブとして英語に磨きをかけるよりも手っ取り早く効果がある、「チームに貢献するためにプロジェクトを前に進める/人を動かすための図解」に磨きをかける必要性を強く感じました。

 


 

インターネット検索や、膨大な関連書籍を読んで独学で資料作成を勉強

―――資料作成についてどのように勉強していきましたか

アメリカに留学していた時から、参考になる良いスライドをインターネットで検索したり、日本から持参した図解・資料作成に関連する本をたくさん読み、独学で勉強しました。私が留学をしていた2010年頃は日本人のコンサル出身者がPowerPointや資料作成本を書き始めた黎明期だったと思います。資料作成に関する本を日本のAmazonで調べ、アメリカに段ボール単位で送り、むさぼるように読みましたね。特にお勧めの本は、中川 邦夫氏の著書「問題解決の全体観」と「ドキュメントコミュニケーションの全体観」です。ウェブサイトだと、Mekko GraphicsというPowerPointの補助ソフトを作成・販売する会社が更新しているChart of the Weekですね!

もちろん、Rubatoの代表取締役 柗上が書いた「ドリルで学ぶ!人を動かす資料のつくりかた」と「PowerPoint資料作成 プロフェッショナルの大原則」、そしてRubatoのtwitterもおすすめです(笑)

留学の2年目に、再度前述の友人と一緒にグループ課題に取り組むに機会がありました。その時は、ここぞとばかりにホワイトボードにチャートを書き、チームメンバーの意見を取りまとめました。それを見ていた彼は「このチャートをベースに宿題を進めよう」と言ってくれました。それが、自分が作った資料で、初めて人を動かした瞬間でした。

 

資料作成で失敗しても根気よく手直ししてくれる場所が大事

―――資料作成の上達に必要なこととは何ですか

私は資料作成の上達には4つの秘訣があると思います。

1つ目は、観る。良いスライドを観て美的感覚を養うことです。

2つ目は、練習する。自分自身で試行錯誤をして良いスライドを作れるようにすることです。

3つ目は、フィードバックをもらうこと。自分自身の作成したスライドを評価してもらい、改善点を見つけることです。

4つ目は、紡ぐ。1枚のスライドだけではなく、複数のスライドを作成してみてそれぞれをストーリーにつなげてみることです。

この4つを自分一人で行っていくのは非常に難しいことです。なぜなら、例えば観るのフェーズでは良いスライドと一言に言っても、どのようなスライドが良いスライドなのかを判断することが難しいからです。書籍を購入して学ぶにしても、何が良い書籍なのかを目利きする難しさがあります。

加えて、失敗をできる環境があることも大切です。仕事をしていると現場での失敗は奨励されませんので、資料作成で失敗しても許される、根気よく失敗を手直ししてくれる場所が大事になります。そのような視点からも、資料作成講座に参加することは大変意義のあることだと思います。特にルバートの講座は講師からのフィードバックの量が多く、また受講生同士でのフィードバックも盛んで、質も極めて高いと思います。


 

資料作成を通じて日本のGDPを上げたい!

―――資料作成の重要性についてメッセージをお願いします

私自身は資料作成を学んだことによって人生が大きく変わりました。資料作成を通して出会った人との縁で生き方が変わりました。そのご縁で、資料作成の講師をする機会も得ることができ、色々な経験をさせていただいています。

私個人的の展望ですが、「資料作成を通じて日本のGDPを上げたい!」と思っています。現在は、主にビジネスパーソンを対象に講座を開催していますが、将来的にはより若い方にも受けてもらえるような講座を作っていきたいと思っています。

私の人生のテーマの一つに『コミュニケーション』を掲げています。述のとおり、留学時代に母国語が異なる人たちとコミュニケーションを取らなければならない壁にもぶつかりました。この経験から“周囲に影響を与えるコミュニケーション”の重要性を学びました。

私はビジネスキャリアを財務・経理の仕事から始まりました。財務・経理の仕事は、自らアクションを起こす職種ではなく、人に動いてもらわないといけない仕事です。究極的には人に動いてもらう(=アクションが伴う)仕事でないと状況は変わらないため、変化を生み出せないのです。このような認識から“人に動いていただく”コミュニケーションの大切さを知りました。

最近では友人とコミュニケーション相手との間に認識の齟齬が生じたことから、トラブルに巻き込まれてしまった悲しい状況にも立ち会いました。この経験からは相手を理解してコミュニケーションを行う必要性を考えさせられています。

これらの経験から、私は「コミュニケーション方法をより良くするにはどうするべきか」ということを常に考え続けています。

資料作成もコミュニケーションツールの1つです。ですので、受講生としてだけでなく講師としても資料作成に関わっていることで世の中のコミュニケーション少しでもよくするお手伝いをしていきたいとおもいます。

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