ルバート代表の松上です。
3月17日(日)に九段下の会議室にて「図解実践編2」を開催しました。
昨年開催した講座の受講者からのフィードバックをもと大幅に内容をアップデートしました。
「図解実践編2」の目的は、「12の図解からメッセージに適したチャートを選ぶ作業を通して
自分が伝えたいロジックを表現することを実践する」ことです。
そして、以下の3つの特徴があります。
1. 図解で表現する方法を学ぶことができる
2. 図解と軸の関係を理解することができる
3. 図解の軸を自ら作ることが出来るようになり、マトリックス型や四象限型を使いこなせるようになる
今回の講座には、「2日間講座の内容を深めたい」「実践から学びたい」など、様々なモチベーションをもつ方が参加しました。
今回から、今までずっと入れたかった「軸」のコンテンツを盛り込みました。
(※「軸」とは事象やモノの複数の属性情報の中から分析のために選んだ属性情報のことです。例えば、リンゴには価格、味、品種、産地、大きさ、重さ、色、生産者、産地など様々な属性がありますが、市場で売れるリンゴかどうかの判断には、価格、味、大きさなどの特定の属性情報を抽出して分析することになります。これを「軸」と呼びます。)
「軸」がなぜ大事かというと、人の物事の見方や分析を決めるものだからです。
フレームワークに頼らず、自分で整理や分析の「軸」を作ることが、究極的には、「オリジナルな価値を生み出す力」「仕事を自ら創り出す力」になると信じています。
そして、その軸を使って、応用図解のように図解で整理することが、人の思考、表現、分析の幅を増やしてくれるのだと考えます。人間は複数のことを同時に思考できないので、応用図解のような二軸での図解が思考の幅を拡げてくれるのです。
コンサルタントの整理能力と分析能力が高い理由は、実務において日々訓練されるからです。とはいえ、非コンサルの人もこれらの能力を伸ばしてバリバリ仕事で使えるようになれば、その点においては「コンサルはいらない」というのが本講座が目指す裏テーマ。
講師の大塚さんと講座のコンテンツを練っている時には、「仮説思考のようにトップダウン型で軸を決めるって、実は基本的なデータの理解がないと難しい」「でも、データからのボトムアップだけだと、モレが出ちゃうよね」といった議論になりました。普段、自分が頭の中で行っていることを分解して言語化することは意外と難しいものです。
<具体的な軸の出し方とは?>
①具体的なデータを整理し、抽象度を上げて軸の要素を出す
②フレームワークや思考の定石を使って、軸をMECEに「拡げる」
③重要度をベースに軸を選択する
④図解する
実際に講座でやってみると、やはり①の抽象度の上げ方と②の軸の拡げ方において、受講生の皆様はやや苦戦しているようでした。
一方、③の軸を選択する部分と、④図解にするについては、比較的順調にできているようでした。
「①抽象度を上げて項目出しをする」「②項目を拡げる」という部分は、フレームワークや思考の定石を使ってもらえれば、比較的すぐに上達するのではないかと思いました。
<最後に>
コンサルタントは、前述した思考のプロセスを何年もかけて先輩コンサルタントから職人的に学んでいくのですが、資料講座の皆様には、言語化されたものを通して、これを半分以下(できればすぐに)にショートカットして身に付けていただいて、翌日からの仕事に活かしていただければ良いなと思っています。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。