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「一人歩きする」資料とは

そもそも「一人歩きする」資料とは何でしょうか。それは、自分の説明がなくとも読み手がスラスラ読んで内容を理解してしまう資料のことです。この点で一人歩きする資料は、自分の説明が前提にあるプレゼン資料とは真逆の位置づけにあることがわかります。この「一人歩きする」資料で人を動かすことのメリットは大きく二つあります。一つが資料は「自分の代わりに伝えてくれる」こと、そしてもう一つが「多くの人を巻き込める」ことです。

例えば、大企業に商品を提案する場合、窓口の担当者が納得しただけでは、その商品は選んでもらえません。その担当者が社内でその商品について説明し、意思決定者に決裁をもらう必要があります。多くの場合、担当者はそこまで商品に精通している訳ではないので、うまく商品説明できないことはよく起こります。そんな時に説明資料をしっかりと作っておけば、自分の代わりにその資料が商品の魅力を十分に伝えてくれることになります。

また、大規模のプロジェクトなどの場合はメンバーがプロジェクトについて共通の理解を持つ必要があります。その場合、口頭やプレゼンで伝えるには限界があります。「一人歩きする」資料があれば、多くの人を巻き込むことが可能になり、一度に動かすことができます。